福利厚生保険制度を活用する(3)~総合個人年金~

5つの制度の活用事例や新制度の特集コラムを掲載しております。
毎月(株)ポラーノ・コンサルティング代表のファイナンシャルプランナーであり、FP相談室講師でもある深澤泉さんに保険コラムを執筆していただきます。
著者の深澤さんはFP相談室設立当初よりFP相談を担当されており、 独立後も外部コンサルタントとして各TECの相談を担当。会社の各種制度を熟知して、ソニー社員ならではの悩みを解決していらっしゃいます。
ぜひ、皆さまの福利厚生保険制度活用の参考にしてください。
※このコラムはFP相談室講師が福利厚生保険制度について解説をしたものであり、特定の制度や商品の募集ではありません。
セーフティプラン・長期休業補償プランの活用法について解説した福利厚生保険制度を活用する(2)につづき、この記事では総合個人年金の活用法について解説をしていきます。
資産形成を行うための金融商品で、生命保険の個人年金保険です。元本の安全性が高いことが特徴です。「マイプラン」と「ガッチリプラン」の2種類のコースがあります。
制度内容の詳細はこちらをご確認ください。
(1)資産形成が苦手な人に
毎月・ボーナス時に給与天引きで積み立てるため、計画的な資産形成が苦手な人でも、着実に「先取り貯蓄」が実践できます。
私が行っている相談で、年間収入のうちどのくらい資産形成にまわすのが理想的か、というご質問をよくいただきます。
住宅ローン、教育費の負担、レジャー資金などのライフプランや世帯の収入の構成により、資産形成に回すことができる可能な割合は異なりますが、手取り年収、つまり年収から所得税・住民税と社会保険料を差し引いた金額の25%前後を確保することをおすすめしています。
20歳~30歳代のシングル・DINKS(共働き・子どもなし)の人は、30%以上をめざしましょう。毎月では難しい場合は、ボーナスで調整する方法もあります。この割合を長期間継続していくためには、先取り貯蓄が効果的なのです。
(2)低金利の時代で活用したいメリット
昨今の低金利で安全性の高い金融商品の金利が低い中、この商品の予定利率は安全資産の中では利率が高い点も注目です。
また、生命保険商品ですので、支払った保険料に応じた生命保険料控除を適用することができ、所得税・住民税の軽減につながります。ガッチリプランは後述のように一時的な預け入れや引き出しができない反面、マイプランとは別枠の生命保険料控除のひとつである「個人年金保険料控除」が適用され、所得税・住民税の軽減につながります。
(3)在職中のまとまった資金の運用先として
マイプランでは、毎月・ボーナス時の積み立てに加え、1年に1回まとまった金額の一時的な預け入れが可能です。
また、退職時にもそれまでの積立額にプラスして退職一時金の積み増しが可能です。
※退職時の一時積立には年齢制限などの条件があります。詳細はこちらをご確認ください。
(4)ライフプランに応じた引き出しが可能
マイプランでは、災害、疾病・障害(親族の疾病・障害・死亡を含みます)、住宅の購入、教育・結婚資金(親族を含みます)、住宅ローンなどの債務の弁済といった、ライフプランや緊急時における臨時の引き出しも可能です。
(5)毎年積立額の変更が可能
毎年の秋の保険月間で積立額の増額・減額が可能ですので、ライフプランの変化にあわせて活用することができます。
(6)老後の生活資金の積み立てに
総合個人年金の基本的な使い方は、老後の生活資金の積み立てです。
積み立てた原資をもとに、確定年金か終身年金のいずれかの形で年金を受けることができます。確定年金は年金の受取総額が積み立てた金額を必ず上回ります。しかし、終身年金は生涯年金を受け取るメリットがある反面、早期に死亡した場合に年金の受取総額が積み立てた金額を下回る場合があります。
私が相談を受けたソニーグループ社員の業務でも、人生100年時代を見据えて、終身年金で受け取ることを検討する人が増えています。また、ソニーグループで継続雇用の制度を活用して60歳以降も働く場合、総合個人年金の積み立てを継続することが可能です。
次の福利厚生保険制度を活用する(4)では、介護両立支援プランについて説明をいたします。